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お仕事インタビュー

 今日は、今までみんなで準備してきた『お仕事インタビュー』の日でした。

 

 セレンディップを卒業したメンバーは、就労系の事業所に通っていたり、一般のパートに就いて働いている人、障害者雇用で働いている人、様々な形でお仕事に就いています。
 今回は、そんな卒業生2人に来ていただいて、お仕事についてのインタビューをしました。

 

 一人はスーパーでお惣菜を作るお仕事、一人は就労支援の事業所に通って毎日工場の下請けのお仕事をやっています。

 二人ともセレンディップを卒業して3年。大きく調子を崩すことなくお仕事していて、久しぶりにお会いすると、私たちスタッフも驚くくらいにハキハキとしっかりお話しされるようになっていました。

 もちろん、彼らもセレンディップに通っていた間は、今のメンバーと同じように『お仕事インタビュー』をしていて、「どういう仕事が自分に合うか分からない」「働くことについて不安が大きい」「休憩時間に雑談が出来ない」など仰っていました。

 そんな彼らが話す言葉に、私なんかもう、いちいちセレンディップに通っていたころのことが思い出されて、その変化と成長の大きさに泣いてしまいそうになりました。

  2人とも、インタビューの中で何度も「とにかく挨拶が大切です。」「働く前は不安がたくさんありました。」「出来るようになったことはたくさんあります。」「くじけたことも何度もあります。」とその中身を一つ一つ丁寧に答えてくれました。

 

 セレンディップのメンバーに、お二人からのメッセージをお願いすると

 

 『私もそうだったけど、今、「この仕事!」って思って探してても、ネットとか求人情報とかいろいろ見て、他のことにも目を向けてもいいと思います。他のことに幅を拡げて、就職活動をしてもいいと思います。』 

 

 『働くということは、とっても体力がいることです。私も、仕事が終わるとぐったりしてしまいます。セレンディップに通うだけでも体力はつくけど、散歩とか何か身体を動かすことをしておくといいと思います。

 仕事がしんどくなった時は、趣味に没頭してリフレッシュするのもよいと思います。

 私は、失敗しても仲間が慰めてくれたり、支えになってくれています。新しい仲間を見つけてください。』

 

 

『セレンディップは2年しか通えないけど、より楽しい2年を過ごしてください。』

 

 

 と、就職活動の中でたくさん応募して不採用になってを繰り返したり、新しい職場で新しい仲間と頑張っている彼らだからこその言葉をいただきました。

 

 

 もちろん、今のメンバーも挨拶の手順を考えたり、質問用紙を作ったり準備から本番まで頑張ってインタビューしてくれて、準備した質問以外のこともたくさん聞くことができていました。

 インタビューの2時間まるまるご報告したいくらい、とってもよい時間だったな、と思っています。

 貴重なお話が聞けて本当に良かったし、また今日インタビューしていたメンバーにも卒業してこうやって戻ってきてくれるよう、明日からも頑張っていきたいと思います!

 

 

(うめい)